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経済・政治・国際

事業戦略/研究開発戦略/知財戦略の三位一体論の実際

最近は、知財の最前線の権利化の仕事(実際の文書作成など)は部下に任せることが多くなり、他部門との交渉・調整の仕事が増えています。個人的には、知財の実務よりも、経営や事業に関する分野への興味が増してきました。

最近、ある事業部の経営戦略会議に出させてもらいました。会議は、事業部トップから社長に対して、今後数年の事業の見通しについて報告し、それに対して、社長からの質問やコメントを受けるという形式で進められました。

大まかに言って、事業の部分は、受注拡大(アプローチしていなかった客先にターゲットを拡げる等)、その受注拡大に応じて製造設備を新規導入し、生産規模を拡大していくといった話がメインでした。また、研究開発の部分は、プロセスの改善により現在製造しているアイテムを低コスト化する話や、さらに高機能化品を開発してタイムリーに製造ラインに投入していくという話などがメインでした。

事業、研究開発のいずれも着実で地に足のついた話をしているとは感じましたが、現在の延長線上での話に終始し、さらに先を見据えた「戦略」に関する話はほとんどなかったのが物足りなく感じた次第です。このような現行品の受注-製造-売上のサイクルや現行品の細かな改善改良のサイクルの中では、知財部の出番もほとんどないというのが正直なところです。もちろん、現行品の細かな改善改良の中にも出願ネタはいろいろあると思いますが、事業へのインパクトはほとんどないに等しいと言って良いと思います。

経済産業省の「知的財産管理指針」において「事業戦略,研究開発戦略,知財戦略の三位一体としての展開」が謳われてから、かなり時間が経ちますが、実際に実施することの難しさを実感しています。社内において、事業戦略の立案者、研究開発戦略の立案者、知財戦略の立案者(私を含む)は、いずれも自分の立場でバラバラに動いていて、自分の裁量の範囲内でストーリーをまとめてしまっているため、スケール感に欠けた小粒の戦略しか作れていないのでしょう。同じような意識を持っている人同士で連帯し、組織の壁を越える動きを取っていく必要を感じています。

耐震偽装事件に見るblogの影響

ずいぶんと更新が滞りました。やはり師走の忙しさは半端じゃなかったというのが実感です。出願,中間処理,問題特許の検討,忘年会…。いつもの5割増でしたね。月末間近の三連休になってようやく落ち着いてきた感じです。とはいうものの、休み中に中間処理を二件処理しないと。

さて、久しぶりにネットにアクセスしたところ、面白いことが起こっていました。現在、世間の耳目をにぎわしている耐震偽装事件で、先日の証人喚問で民主党を代表して質問を行なった馬淵澄夫議員が、事件の幕引きを図る与党に立ち向かうために、きっこのブログという極めて読者の多い著名なブログとコラボレーション(協同作業)を行ない、ネットを利用して世論を盛り上げているようです。馬淵議員のブログにもその内容が書かれていますが、具体的には、全国会議員への、証人喚問の是非を問う緊急アンケートの実施要望などをマスコミに対して行なった模様。“みのもんたの朝ズバッ”という番組がその呼びかけに応じて、アンケートを行ない、今朝放送したとのことです。昨晩、ヒューザーの小島社長の証人喚問が決定したのはその効果が現れたのでしょうか?

“きっこのブログ”は、ご存じの方も多いでしょうが、独自の情報網によりマスコミより先に得た情報を次々と公開しており、総研の内河健氏の名前もすでに11月24日の時点で明らかにしています。このブログにはイーホームズの藤田社長もコンタクトを取っているようで、同社のサイトからもリンクが張られています。まさに今回の耐震偽装事件に対するあらゆる情報の集積点となっているかの如き状況です。まだ明かされていない情報提供者もかなりの多数に及ぶものと推測します。

以前、一太郎判決に対するblogの影響という記事で、shiomanekiさんの昨日と今日というサイトに有力な無効資料の情報が掲載されたことがジャストシステム勝訴の突破口になった可能性を指摘しました。より大規模ではありますが、今回も同様の構図となっているように思われます。企業活動も政治活動もネットの影響を無視しては通れない時代になったのだなと実感しました。

ただ、このネットの群衆、どのように動くかわかりません。一度火がつくと、さながら燎原の火の如く、一気に燃え広がり予想もつかない動きを取るでしょう。善意の匿名者ほど恐ろしいものはありませんから…。ことによると馬淵議員はパンドラの箱を開けてしまったのかも知れません。前人未踏の荒野というエントリーに書かれている内容が象徴的に未来を予見するかのように感じられます。

果たして、どのような結果になるかはわからない。
が、おそらく憲政史上初めての、「ネット連動型国民運動」で
ある。

もはや、個人の活動領域を超えることになるが、とりあえず今
日、おそばについていた野田国対委員長にもご相談申し上げる。

「素晴らしい!。前人未到の荒野のごとき、大国民運動になる!。」

の言葉をいただいた。
やるしかない。
もはや、止まることはできない。

これから先、恐ろしいばかりの毀誉褒貶、誹謗中傷、政治生命
を狙うなどの動きが訪れることは容易に想像できるが、もはや、
行くしかない。

誹謗中傷を浴びせ、政治生命を狙うのは、政敵ばかりとは限りません。善意の匿名のネチズンなのかも知れないのです。

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