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2007年1月

ブログに文章を書く目的

ココログに書き始めてから、約1年半になります。書くことによって、漠然としている自分の意識を整理することができる、という点が最も役立っているように思います。ただ、読み返すことはあまりないですね。ちょっと気恥ずかしく感じることもありますし、時間の経過につれて、意識自体が変化してしまっていることも多くあります。

特許検討

このところ他社の特許を検討する業務が多くなってきています。自社の開発品が他社の特許権の権利の範囲内にないことを確認する、というものです。検討案件のほとんどが非常に微妙なものばかりで、判断に当たっては細心の注意が必要であり、息が抜けません。今日検討した案件も、2回の審判(不服・異議)を経ており、特許性はかなり微妙です。微妙な案件だからこそ、詳細な検討が必要、という側面もあるのですが…。

代理人事務所の構造的リスク?

コンフリクトの問題もあって、分野ごとにいくつかの代理人を使い分けています。当然ながら代理人によって得意分野もありますし、明細書の品質も癖も一様ではありません。しかしながら、依頼する側としては一定の水準は満たしていてもらわないと依頼する意味がありません。この点で、昨年、ある代理人を使っているときに問題だと感じたことがあります。

かなり大きな規模の事務所ですが、ほとんどが非弁理士の特許技術者(名刺に弁理士と書かれていない、いわゆる補助員)で、弁理士は数えるほど。これまでは明細書の品質が安定していたので安心して使っていたのですが、あるとき、いきなり明細書の質ががくっと落ちました。

この事務所では、一人が書いた明細書を複数人でチェックしているので品質が安定している、と聞いておりましたが、とてもそうは見えません。こちらから提出した発明者の草稿もあまり出来がよくなかったのですが、全体的に発明の本質を理解しておらず、技術的な言葉を並べて体裁だけ整えた明細書になっています。明細書の後の方に出てくる概念が何の説明もなく、前の方に書かれていたり、サブクレームのうち実施可能要件が満たされていないものがあったりと、チェックに非常に時間がかかり、知財部の新入社員の明細書を添削しているような感じでした。

担当者は最近登録されたばかりの新人弁理士さんでした。電話で本人と何度かやりとりしましたが、あまり技術には詳しくないようで、こちらの意図することがうまく伝わりません。口頭で“○○の内容に関して、もう少し肉付けして補充をお願いします”と言っても、全く肉付けがなく、こちらの言ったことがそのまま文章になっているなど、いらいらが募るばかりです。

これまでこの事務所において、新人の特許技術者に明細書を作成してもらったことはありました。このときは仮に技術に詳しくなかったとしても、同じ特許技術者の先輩も入って数人で検討を行なってくれ、最終的なアウトプットとしては、許容範囲に入るものとなっていました。しかしながら、この新人弁理士さんに対しては、誰も協力していないように見えます。本人の性格の問題なのか、事務所の問題なのかはわかりませんが…。

似たような形態(少数の弁理士が多数の技術者を統括)の別の事務所の特許技術者から企業知財に転職した知り合いに聞いてみたところ、彼が所属していた事務所では、“特許技術者は弁理士先生の明細書に対しては口出ししない風潮があった”とのこと。

今回の場合も、この事務所で大多数を占める非弁理士の特許技術者と、弁理士との間に心理的な障壁があるのではないか、と気になりました。特許技術者が弁理士の明細書をチェックすることに抵抗があるのか、弁理士のプライドが邪魔して特許技術者に明細書をチェックして欲しいと頼めないのか…。

結局、この新人弁理士さんにいくら言っても埒が明かなかったので、以前から中心的に担当してもらっているベテランの特許技術者に電話して、この新人弁理士さんを支援してもらうようにお願いしたところ、明細書全体が修正され、完全に満足できる出来ではありませんでしたが、格段によくなって戻ってきました。

この事務所の場合、請け負っている仕事量に比べて弁理士の数が少なすぎるため、全面的に特許技術者(補助員)に頼らざるを得ない状況に陥り、新人の弁理士を教育する余裕がないようにも思います。

これまで依頼する側としては、品質・コスト・納期さえ水準を満たしていれば、OKであり、どのように解決するかは代理人側で考えるべき問題だと考えていたのですが、経験豊かな弁理士のみで構成された事務所の方がこういった面倒がなくて良いと認識を改めました。

新年明けましておめでとうございます

昨年は体調がかなり回復しました。ただ仕事以外にも色々と忙しいことが重なり、ブログの更新がかなり滞ってしまいました。ピアノ関係のブログを別に分けたのも負担が大きかったようで、どちらのブログも中途半端になりました。アクセスログを見るとブックマークから定期的に来られる方がかなりいらっしゃるようですが、申し訳ない限りです。

特許関係という仕事柄、文章を書くのはそれほど抵抗はありませんが、昨年は投稿しようと書きかけた文章が長くなりすぎ、内容がまとまらないまま放置してしまったものがかなりありました。私のペースとしては、もう少し内容を短くして更新頻度を上げた方が(精神衛生上)良さそうです。今年は最低週一回の更新を目指そう、というのが、(控えめな)新年の抱負です。

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