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2006年8月

新・拒絶理由通知との対話

以前、特許男のブログの記事を読んで、読みたいと思っていた「拒絶理由通知との対話」が「新・拒絶理由通知との対話」として再版されました。このことは弁理士の日々のボンゴレさんのブログの記事を読んで知りました。旧版については地元の図書館にはなく、他の図書館から取寄せのサービスを利用しようかと思っていたところでしたので、タイムリーで大変ありがたい情報でした。

先週出版元のエイバックズームに発注したものが本日手元に届きました。なかなか分厚く370ページもあります。ぱらぱらとめくってみましたが、散文的に書かれており、それほどかっちりとした体系にはまとまっていないので、辞書的に使うのは難しそうです。しかし内容はかなり深く、私が経験的に感じている内容がうまく書き表されております。例えば、「一般に、拒絶理由に対する応答として、意見書はわき役です。主役はあくまで明細書や図面、手続補正書です」(本文のP154より)と書かれておりますが、これは以前投稿した内容と大体同じ主旨のようです。その他、経験者にしか価値を認識できないような内容が満載であり、読んでいくのが非常に楽しみです。

ところで、特許男(壱)さんがボンゴレさんの記事にコメントされていましたが、初版の「拒絶理由通知との対話」の初版がアマゾンのusedで5000円の値段がついていたそうですね。確かに知財の実務系の本としては破格の値段というべきでしょうが、基本書系はオークションなどでも比較的値崩れが少ないように感じています。特に、吉藤先生の特許法概説は、すごいことになっています。アマゾンのusedで20000円、ヤフオクで開始価格40000円で出ています。足元を見られているとしか思えないですね。

ちなみに特許法概説は、数年前に13版のハードカバーをヤフオクで1500円で落札しました。実際は3000円で落札したのですが、鉛筆による書き込みが出品者の記事(10ページ程度)に対して、200ページ近くあり、あまりに食い違っていたため、「評価を“悪い”にせざるを得ません」と連絡したところ、半額にします、とのことで半額返金していただいたものです。法改正に対応できておらず、すでに価値を失っているとの意見もありますが、示されている基本的な考え方は今でも十分通用すると思っています。

人に任せる

約1年半前に管理職になり、その半年後、心筋梗塞で倒れてしまいました。夜11時帰宅は当たり前、ストレスがたまっていたのでしょう。1ヶ月近く入院した後、仕事に出てみると、自分がいなくても部署はうまく回っていましたし、部下が成長しているので驚きました。私がいない間、いろいろと自分で判断して処理しなければならず、そういった環境下で成長したように思えました。

とにかく、自分がいなくても部署は問題なく動いていくことが実感として感じられました。これで落ち込む人もいるのかもしれませんが、私の場合かなり気が楽になりました。あまり責任感がないのかも知れません。

また以前は自分で大量の仕事を抱え込んでいました。管理職になったばかりで年上の部下もいたことから遠慮する気持ちがあったようにも思いますし、部下に任せるよりも自分でやったほうが早い、ということもありました。しかしそれが部下の成長を阻害していたようです。

「人に任せる」ことを人に押し付けることと誤解していたようです。能力を少し超えた仕事をやりとおすことにより能力がアップする、この繰り返しで成長して大きな仕事ができるようになっていくのだと思います。「人に任せる」とは、その人にとって必要な仕事、すなわち能力を少し超えた仕事を見極めて任せ、最後までやりとおすのを見届けること、であるように思います。

8月中旬の近況

かなりご無沙汰してしまいました。別に立てたピアノのブログのほうは時々書いていたのですが、同時に並行して2つのブログを続けるエネルギーはないようです。

8月の盆休み中(14日)に2ヶ月ぶりに心臓の検診に行ってきました。検診といっても、問診して聴診器で音を聞くだけで、ちょっと不安です。時々夜更かしをしたときなど、胸が苦しいような気分になることがあります。先生に一応その点を話しましたが、ニトロを使う程度ではないということで特に問題視はされませんでした。次回は10月で、心臓の大きさを見るためのX線検査も行う予定です。

心臓の検診終了後、次男を連れて、車で3時間ほどの距離にある実家に2泊3日で里帰りしてきました。両親は二人とも70代ですが健在です。長男と長女はすでに前日に電車で行っておりました。実は心筋梗塞を起こしてから実家に行ったのはこれが初めてです。その理由は…。予想通り、連日、健康について口をすっぱくして説教されました。帰りには、最近両親が愛飲しているハーブを漬けた酢を10種類ほど渡されました。ありがたくもらって帰ってはきたものの置き場所に困っています。

今回は私と子供たちだけで里帰りして、妻には自宅で一人残りました。このところいろいろあって心底疲れきっていたようなので、一人でのんびり過ごしてリフレッシュして欲しいと思ったのですが、帰ってきてみると、部屋の掃除などをしていて、あまりのんびり過ごしてはいなかったようです。

ところで、先に書いた亀田選手の記事ですが、一部週刊誌や巨大掲示板等ではバッシングに近い感じの扱いになっており、後味がよくありません。自分も同じようにバッシングをしているような気持ちになってきましたので、前回と前々回の記事は削除します。

登録率の陥穽

さて、しばらく更新をサボっておりましたが、近況をかねて。

少し前の記事に書いた「36条5項2号」の拒絶理由を受けた2000年出願の案件が登録になりました。明らかな審査官のミスに拘泥せず、「本願の特許請求の範囲に関してご指摘いただいた内容から判断いたしますと、いずれも請求の範囲に記載された事項の内容が不明瞭であるという趣旨であり、現行法の第36条第6項第2号に関する内容に該当すると思料いたします。したがって「第36条第6項の拒絶理由」とさせていただき、以下の通り応答させていただきます」(文面は実際と少し変えています)などと鷹揚に対応したのが、審査官に好感を持って受け止められたのかも(笑)。

ところで、最近、特許庁が審査の滞貨を減らすために、行政指導をして回っています。いつだったか弊社にも長官が来られて大騒ぎでした。で、登録率が低いとか、戻し拒絶率が高いとか、色々と注意を受けるので、トップから対策するように指示が出ます。それはそれで仕方のないことですが、安易に登録率を上げようとするのは考え物です。

基本的にはクレームを減縮していけば、どこかで先行技術と差別できて登録になるポイントは見つかるものです。ただ、そのポイントが実際に事業を行なううえで意味のあるものかどうかが重要です。経験則で言えば、特許性ぎりぎりのところで苦労して通したものの方が有効な特許になる可能性が高いように思います。自社しか使わない、あるいは自社さえも使わない狭い権利範囲の特許をいくらたくさん持っていても、不良資産をたくさん抱えているようなもので意味がありません。拒絶理由を受けたときには、そういった観点から登録率にはこだわらずに有効な範囲での権利化を目指すべきだと思います。

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