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クレームドラフティングの本

今週の前半は、知財部の責任者が集まっての会議、後半は地方へ出張でした。出張は、事業を守っていくためのいわゆるパテントポートフォリオをどのように作っていくかの現場の特許担当者と話し合っての方針決めです。詳細はここでは書きませんが、出願しっぱなしではダメで、一つ一つの特許をクレームレベルで吟味すること、継続的なケアーが必要であるということを強く感じさせられた次第です。

帰途、伊丹空港から大阪市内に出てから、自宅に戻ってきたのですが、途中寄った旭屋書店で「合衆国特許クレーム作成の実務」(経済産業調査会刊)という本を見つけて手に取ってみました。“Patent Prosecution: Law, Practice and Procedure”として出版されている大著(2,500頁)の第10章(明確クレーム,合衆国第35法典第112条第2パラグラフ規定要件)の邦訳で、まだ出版されたばかりです。これまで耳学問として知っていた内容が体系的に整理して記載されており、読みふけってしまいました。原書を読むのが一番良いのでしょうが、それなりの価格($445)であるのと時間を節約したいので、この本を買って帰りました。決して安いものではありませんが(\5,600)、元が取れるようにしっかり学びたいと思います。

米国のクレームドラフトの本といえば、「ランディスの米国特許クレームのドラフティング解説」“Landis On Mechanics Of Patent Claim Drafting”が定評があります。この本も個人で買うには高い($325)ので、1年ほど前に会社の経費で買ってもらいました。必要な箇所をコピーして時間のあるときに少しずつ目を通している程度でトータルの1/10も読めていませんが…(もしかしたら1/20かも(爆))。いわゆる書き流しタイプ(例えば、Aの先にBを設け、Bの下部にCを配置したD)の日本のクレーム(実例)に慣れていると最初は違和感を感じるかも知れません。米国流に洗脳されたためか、私は逆に書き流しクレームに抵抗を感じるようになってしまいました…。

そういえば、日本にはクレームドラフトの良い本がありませんね。特許権利化の中で一番面白く、かつ難しい部分だと思うのですが…。私が知っているのは、「特許請求範囲の書き方・読み方」(発明協会著),「特許明細書のクレーム作成マニュアル」(工業調査会刊)くらいです。前者は1983年の本で絶版。会社の書庫で見つけて一通り読んでみましたが、さすがに古さは隠せません。また、後者は、初心者のうちは参考になる本だと思いますが、今読んでみると物足りなく感じます(私が上級者だという意味ではありませんのでお間違いなきよう)。上述した米国のパテントドラフティングの内容との整合も取れていないようです。日本では、クレーム作成の部分は体系的な技術としては未確立なようにも思います。日本語のクレームドラフトの技術を習得するには、米国のクレームドラフトの技術を学び、それを応用するのが最も近道であるような気もします。

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